さて、上の写真は何の写真でしょうか。機内で記念撮影?いえいえ、ここは新浦安の「東京ベイ東急ホテル」客室内です。あまりにもリアル、その訳は本物のJALボーイング777の航空部品を使っているからです。
本物の航空部品を使った客室がどうして生まれたのか。編集部は「JAL」と「東京ベイ東急ホテル」が共同で取り組んだ、コンセプトルーム「ウイングルーム」を取材して来ました!ホテルの客室で空の旅が味わえる、「ウイングルーム」の全貌をご紹介します!
廃棄される航空部品がもったいなくはないか・・
最近「サスティナブル」(持続可能な)という言葉が叫ばれていて、廃棄物に関するリサイクルが身近な問題になっています。
コンセプトルーム「ウイングルーム」の内覧に先駆けて説明会が開催されたのですが、JALエンジニアリングの矢田貝氏から、JALグループで廃棄される航空部品がまだまだ活用されていないという、現状の報告がありました。
飛行機は、非常に厳密なメンテナンスが必要なため、老朽化した大量の航空部品が廃棄されているとの事です。
今まで、小型の部品に関しては比較的リサイクルがしやすく、ライフベスト(救命胴衣)をポーチにしたり、小型部品をアート作品にしたり、小さなパーツをカプセルに入れて「ガチャガチャ」にして売り出すなどの取り組みをされていたそうです。しかし、大型の部品についてはリサイクルが難しく、廃棄される事が多かったとの事です。
今回、「JAL」と「東京ベイ東急ホテル」の協業として、大型廃棄部品、つまり飛行機のシートや、壁面などをリサイクルして、ホテルの客室を作れないか、という取り組みをされたとの事。
つまり、サスティナブルな客室。こうして生まれたのが、コンセプトルーム「ウイングルーム」なのです。
東京ベイ東急ホテルの「ウイングルーム」で新浦安の空へ!
ウィングルームは空飛ぶお部屋
お部屋は1008号室、「ウイングルーム」は、ホテル内に一室しかないプレミアムルームです。南西の角部屋で、2面の窓からは南に東京湾を望み、西は、東京ディズニリゾート(R)や、羽田空港の方を向いています。
風向きにもよるのですが、東京湾上空を羽田空港へ離着陸する飛行機が、窓やバルコニーから望むことができて、このコンセプトルームにぴったりのお部屋です。角部屋というのは解放感が全然違い、また、バルコニーから見える視界のほとんどが東京湾の海で、まるで空中を浮遊しているような景色です。
このお部屋、広さは43㎡とかなり広め。都心のホテルならジュニアスイートと言ってもいい雰囲気です。ベッドの足元や、窓辺などの余裕が違います。インテリアは、シックな茶系のカーペットや壁に、赤いソファーやクッションがアクセントになっていて、いい雰囲気。
いよいよ機内に搭乗!
お部屋の窓側に客室が再現されています。航空機の客室、そのまんまです。本物の航空部品を使っているので、当たり前といえば、当たり前なのですが、リアルさが違います。
今回の旅、座席は32のA・B・Cが予約されているようです。
シートはもちろん、テーブルなども引き出し可能。機内食ごっこもできそう。ところで、機内食を運ぶと言えば、
ミールカートも設置されています。これもちろん自由に動かせます。
扉だって開いちゃう!何を客席に運びましょうか?!
席の後ろには、後ろの座席用のテーブルもあり。しかし、後ろの座席はありませんが、、
客席のクッションは、ファーストクラスのシートカバーに使った端材で作成されたそうで、革製。雲の形が可愛い!
床には、飛行機型のカーペットが!この生地、本当の飛行機のカーペット生地でできています。
お部屋に設置する際、最も大変だったのは、この壁面のパネル(サイドウォール)だそうです。飛行機の壁面は、別に自立する板でできているわけではなく、機体の内側にはめ込む形状になっているため、そのままでは、壁にならなかったそうで、
このように一旦、自立する壁自体を木材で作り、そこにはめ込む事で、自立させたとの事です。木製の壁自体も、リサイクルされた材料を使っているそうです。
窓からは、上空から見た景色が!飛行機の羽まで見えています。
客室の備品も旅気分を盛り上げます
このオブジェ、エンジンブレード(エンジンについている羽)から切り出したものだそうで、手に取るとずっしりとした重量感!そして今回のコンセプトルーム「ウィングルーム1008」の文字が刻まれています。
アメニティに「MAISON KITSUNE(メゾン キツネ) 」のポーチなどが付いて来ます。こちらはお持ち帰り可能!JAL国際線のアメニティだそうです。
極め付けは、この航空券(宿泊証明書)。JAPAN AIRLINEの航空券が宿泊証明書になっていて、なんと、名前の欄には宿泊者のお名前、そして搭乗日の欄には、宿泊日が印字され、記念に持ち帰る事ができます!これは、航空機ファンなら絶対にゲットしたい一品ですよね!
「東京ベイ東急ホテル」のコンセプトルーム「ウイングルーム」のご紹介、いかがでしたか?もう、絶対絶対!泊まりたい!そうお考えの方も多いのでは。こちらのお部屋、一室しかありませんので、4月末現在、6月分まで満室とのこと。夏休みの予約はまだ空きがありますので、この夏のご予約はお早めに!
コンセプトルーム「ウイングルーム」の詳細情報
日本航空(JAL)とのコラボレーションにより生まれたプレミアム客室。 室内には退役となり廃棄される予定だった航空機部品を活用したアイテムがあしらわれ、 飛行機に搭乗した時のような高揚感を味わうことができます。
また客室は海沿いに面しており、天候やタイミングによっては羽田空港を発着する飛行機も眺めることができます。 室内には、JAL国際線で提供されている物と同様のアメニティを一部設置しております。 ホテルステイで味わえる空の旅の疑似体験で、快適なひとときをお過ごしください。
客室名: ウイングルーム
期間: 2022年4月28日(木) ~ 2023年4月25日(火)
客室数: 1室(10階、1008号室)
定員: 2名
広さ: 43平方メートル
料金: 1室2名様料金 13,200円~、お一人様料金6,600円~ (税金、サービス料込み)
内容: 航空機シート、機内内装(窓、窓枠パネル)の設置
カーペット、ミールカート、エンジンブレードなど、航空機部品を使用したアイテムの設置
国際線アメニティの提供(1泊につき1つ)
オリジナル宿泊証明書の提供
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「東京ベイ東急ホテル」のご紹介
ホテルは、JR京葉線・武蔵野線 新浦安駅からバスで10分。無料シャトルバスも運行しています。また、東京ディズニーリゾート(R)へも無料シャトルバスが運行し、アクセスは良好。広い駐車場もあり、車で訪れても不便はありません。多彩な客室タイプとオーシャンビュー、お子様に優しいおもてなしが魅力のリゾートホテルです。
新型コロナウィルス感染症の予防対策について
東京ベイ東急ホテルでは、お客さまや従業員の安全を優先に考え、安心してご滞在、ご利用いただくために感染症の拡大防止に向けた様々な取り組みを実施されています。
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