2023年4月1日(土)浦安市郷土博物館がリニューアルオープンしました!これまでのテーマ展示室が漁師街浦安の歴史を中心としたものであったものに、埋め立て事業後のアーバンリゾートエリアとして発展してきた、浦安の街づくりについての展示が加わりました。
リニューアルした展示を含め、一見の価値がある屋外展示まで、あらためて見学しようと!編集部は早速取材にお伺いしました!
「浦安市郷土博物館」リニューアルオープン記念式典
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2023年4月1日(土)午前9時、浦安市郷土博物館のリニューアルオープンイベントが開催されました。
浦安市囃子保存会の皆様の演奏で、会場の雰囲気も盛り上がっています。セレモニーには、関係者の方々、市議会議員の方々などで、熱気に溢れていました。
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内田悦嗣(うちだえつし)浦安市長からお祝いのメセージなど、関係者の方々の挨拶が続きます。
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そして、華々しくテープカット!いよいよ浦安市郷土博物館がリニューアルオープンです!
新しくなったテーマ展示をご紹介します
「浦安の原風景」
![「浦安市郷土博物館」「浦安の原風景」](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/re_IMG_7579-800x600.jpg)
展示場入り口には巨大なスクリーンが!浦安の原風景と名付けられたジオラマです。浦安市が漁業町であった昭和30〜40年頃の干潟を再現しています。後から出てきますが、浦安市というのは、ほとんどが埋立地。今我々が住んでいる所は、ほとんどが干潟や海だった所です。
![「浦安市郷土博物館」「浦安の原風景」](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/re_IMG_2023-800x533.jpg)
この近辺では珍しい、地層の剥ぎ取り標本が目をひきます。想像通り、たくさんの貝殻が埋まっていて、もともと海だった事がわかります。また、穴を掘って、貝殻やゴミを捨てた跡も確認できます。
漁師町浦安
![「浦安市郷土博物館」漁師町浦安](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/re_IMG_7580-800x600.jpg)
そして、おなじみの漁師町としての浦安。歴史は古く、江戸時代からの資料を見ることができます。
![「浦安市郷土博物館」漁師町浦安](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_7589-800x600.jpg)
1650年頃の絵図「下総国絵図」には、すでに、当代島(富代嶋)、猫実、堀江、高洲(高須)といった地名があります。現在の東西線浦安駅近辺だけが土地で、それより南の地域は海や浅瀬だった事がわかります。
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1856年の歌川広重の浮世絵には、堀江や猫実近辺の集落が描かれています。中央の川が境川です。この川を中心に村ができているのがわかります。海で漁をした後、境川を通って、江戸へ海産物を運んでいた為、この近辺に集落ができてきたようです。
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そして、明治22年には、堀江、猫実、当代島が合併し「浦安村」が誕生。明治42年には「浦安町」に発展したそうです。
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浦安市というと漁業イメージが強いのですが、蓮(レンコン)の栽培も行っていたそうです。低地で水が多く、通常の農地には適していなかったとか。
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そして、漁業町としての発展を遂げます。ご存知の通り、東京湾ではアサリやはまぐり、海苔がたくさん採れたそうです。
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海苔の養殖や天日干しをする様子がジオラマで再現されています。凄くリアル!
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編集部が興味を引いたのがこの船。「通運丸」という船で、明治40年頃に、深川(江東区)と行徳(市川市)を結んでいたそうで、猫実5丁目付近に寄港していたそうです。
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まるで、どこかのテーマパークの蒸気船のようです。こんな船が行き来する時代があったんですね。
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昭和30〜40年頃の行商の模様。行商人が海産物を担いで売り歩いていたそうです。
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貝類は、剥き身にして売ることも多く、剥くための道具の展示やビデオでの説明もあります。
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貝類は、稚貝を海へ戻すため、小さな貝殻を振り分けるための道具を使ったそうです。ここでは、実際に器具を使って体験ができます。
新しい町浦安
昭和24年に関東地方を直撃したキティ台風により、浦安は街中が浸水し大きな被害を受けたそうです。そして、昭和33年には、江戸川上流の製紙工場からの排水で海産物に大きな被害が出ました。
高度成長期を迎え、時代は浦安に漁業の町からの脱却を求めていたような気がします。
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ここにやってきたのが、おなじみ、東京ディズニーリゾート(R)の運営母体である、オリエンタルランド社のレジャー施設としての開発計画です。
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この頃には、ディズニーが進出することは決まっていなかったのですが、昭和35年には、大三角が町から民間へ払い下げられました。
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地図をみると、大三角とは、まさに今の東京ディズニーランド(R)があるあたりです。現在でも大三角通りという名前が残っていますよね。
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そして、昭和34年、浦安は漁業権の一部を放棄し、土地を埋め立て、新しい町へ生まれ変わることを決意したのです。
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編集部は埋め立ての方法に注目。普通、埋め立てるというと、夢の島のような廃棄物で埋めていくようなものを想像しますが、浦安の埋め立ては「ポンプ式浚渫船(しゅんせつせん)で、海底の土砂を吸い上げ、排砂管で送って埋める方式を取ったそうです。
海底の土砂を吸い上げてしまっているため、浦安の海岸沿いがあまり浅くなく、後から浜を作ることが難しいのは、この辺の理由によるようです。
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そして昭和44年に東西線が開通。都心への交通の便が一気に良くなり、ベッドタウンとして発展していきます。
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浦安駅徒歩10分の土地が45,000円/㎡という、安さ!坪、15万円位ではないですか。物価も違うと思いますが。
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昭和56年、1981年、ついに浦安市誕生!こう見ると、浦安市ってすごく新しい街ですね。
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浦安市民の歌「海とみどりのまち」って知ってましたか?編集部も知りませんでした。「デューク・エイセス」が歌っているそうです。
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おなじみの新浦安駅前。すごい、まだ、何も建っていません。JR京葉線1988年の開通です。そういえば、東京ディズニーランド(R)って、最初は、東西線の浦安駅からバスで行きましたよね。
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東京ディズニーランド(R)ができたのが、1983年。浦安市の歴史と、東京ディズニーランド(R)の歴史ってほとんど同じなんですね。
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1995年、住宅・都市整備公団が、マリナイースト21を開発。現在の新浦安の原型です。最初は、入居者が増えず、ゴーストタウンとかマスコミに言われていましたっけ。
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2001年東京ディズニーシー(R)開園。東京ディズニーランド(R)は、周辺のリゾート施設と一緒に、東京ディズニーリゾート(R)と呼ばれ発展し、今年40周年。今の浦安市の姿になってきました。
浦安の自然
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テーマ展示の最後が、「浦安の自然」です。大規模な埋め立てにより自然環境が変化した、浦安市の自然について解説しています。
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浦安と言えば、境川。東京湾から旧江戸川へと続く、古くは交通の要所。水辺の生き物たちがたくさん生息しています。
![「浦安市郷土博物館」浦安の自然](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/re_IMG_7628-800x600.jpg)
水槽展示では、境川近辺でよく見かける、ボラやイワシが泳いでいます。
リニューアルしたテーマ展示室のレポートはここまでです。記事ではご紹介しきれない、展示もたくさんありましたので、是非見に行ってみて下さい。
浦安市郷土博物館の展示は、ここまでで約半分。後半の「船の展示室」と、屋外展示「浦安の町」海と暮らすは、次の記事でご紹介したいと思います!
後半「船の展示室」、屋外展示「浦安の町」海と暮らす、近辺のオススメスポットをご紹介
![](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/re_IMG_7642-1-320x180.jpg)
浦安市郷土博物館の詳しい情報
![「浦安市郷土博物館」詳細情報](https://tabisuru-web.com/wp-content/uploads/2023/04/re_IMG_2034-800x533.jpg)
所在地:千葉県浦安市猫実一丁目2番7号
電話番号:047-305-4300
ファクス番号:047-305-7744
開館時間:午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、館内整理日、祝日の翌日、年末年始(12月29日から1月3日)
入館料:無料
駐車場:あり
交通アクセス:
東京メトロ東西線「浦安駅」より、おさんぽバス医療センター線で「健康センター・郷土博物館」下車徒歩2分。または、東京ベイシティバス6系統で「市役所前」下車徒歩4分
JR京葉線「新浦安駅」より、おさんぽバス医療センター線で「健康センター・郷土博物館」下車徒歩2分。または、おさんぽバス舞浜線で「健康センター」下車徒歩3分
JR京葉線「舞浜駅」より、おさんぽバス舞浜線で「健康センター」下車徒歩3分。または、東京ベイシティバス6系統で「市役所前」下車徒歩4分
公式HP