谷中の旅館「澤の屋」さんで失われた温もりを見つけました

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先日、東京谷中にある老舗旅館「澤の屋」さんに宿泊する機会がありましたので、レポートしたいと思います。編集部は普段、浦安市中心の活動で、取材を含め、東京ディズニーリゾート(R)近辺のホテルを訪れる事が多くなっています。浦安市及び近隣のホテルはどうしても、大手の大型ホテル。家族経営の旅館のような、きめ細やかな温もりを感じる事は少ないのですが、谷中の旅館「澤の屋」さんには、そうした温もりが残っていました。

古くからある下町情緒あふれる「谷中」

旅館「澤の屋」さんがあるのは、東京都台東区谷中。有名なところでは、上野恩賜公園の北側、下町歩きでは定番の谷中霊園や谷中銀座の南、近隣には根津神社があり、東京下町散策にはうってつけの立地にあります。関東大震災や第二次世界大戦での被害が少なく、古くからの寺町情緒が残されています。まさに、東京のTHE下町といった風情です。

旅館「澤の屋」さんは、この地で創業72年!昭和の時代には多くの修学旅行生や、仕事で東京を訪れていた人達を受け入れていた人気の旅館でしたが、次第に、修学旅行の形も変わり、修学旅行生はホテルに泊まるようになり、また、都電がなくなったことで、上野への交通の便が悪化。仕事で宿泊する人達も減っていったそうです。

その後、外国人旅行者を積極的に受け入れるよう、業態を変化した事がヒットし、外国人旅行者の間では、有名な東京の旅館になっていったそうです。その証に、トリップアドバイザーチョイス(口コミ評価が高い施設に贈られるアワード)では、2011〜2015年に連続で受賞。殿堂入りを果たし「エクセレンス」の認証を受けています。

今までに、旅館「澤の屋」さんを訪れた外国人旅行者の数は、世界92ヶ国からなんと約20万人にものぼるとのこと。

ところが、昨今の、新型コロナウィルス。このコロナ禍で、順調だった外国人旅行者はいきなりゼロに!再び苦境に立たされた「澤の屋」さんですが、この時代に、様々な面白い取り組みをなさっていて、これがきっかけで、編集部も「澤の屋」さんを知る事になります。

旅館「澤の屋」さんの取り組み

貸切風呂がついたディユース(日帰り)利用

ロビー兼ダイニング

コロナ禍の宿泊施設利用といえば、よく出てくるのはテレワークでの利用。テレワークに限らず、日帰りでの利用を開始したそうです。お値段が1部屋1人利用で3,300円という安さ。なんと、この料金には貸切風呂の利用料金も含まれています。

和室の落ち着いた雰囲気で、テレワーク。オフィスで行う仕事とはとは全く違う雰囲気で仕事もはかどる?かどうかは、利用された方次第なのですが。貸切風呂も使えて、気分転換もできます。というか、近隣には見所いっぱいの下町が広がっていて、誘惑も多めなのですが。

もちろん仕事に欠かせない無料Wi-Fiも完備。さらに、ロビーでは、コーヒーやお茶も飲み放題。至れり尽くせりってやつです。午前9時から午後7時まで、時間もたっぷりです。この際、仕事ではなく、谷中の日帰り下町散策の拠点として利用するのもアリかと思います。

貸切風呂の利用

貸切風呂から中庭をのぞむ

日帰り利用ほどではなくて、ちょっとした気分転換にも使えるのが、貸切風呂のみの利用というのもできます。大人1人500円!今、銭湯が480円ですので、貸切風呂が500円というのは激安。しかも、お風呂からは、中庭が見渡せて、ここが都心にあることを忘れてしまいます。利用可能時間が午後2時から午後10時まで。要予約との事です。

アートプロジェクトとのコラボ

この記事が載る頃には、残念ながら終了してしまっていますが、日本をモチーフにした作品を手がける、アーティスト「エリカ・ワード」さんと、「境 貴雄」さんが、旅館「澤の屋」さんを舞台に、客室を含めた、至る所にアート作品を展示し、旅館とアートを融合させる試みをなさっています。

【2021.9展覧会】旅館 澤の屋 アート&ブックプロジェクト ようこそ「えんぎやど」へ エリカ・ワード+境 貴雄(2021/9/1ー9/30) | 本屋しゃんのほーむぺーじ
ようこそ「えんぎやど」へ 旅館 澤の屋は、世界中の人と文化の「ご縁」が起こる宿。そう、ここは「えんぎや

ぬいぐるみやドールと宿泊できる宿

編集部が、旅館「澤の屋」さんを知ったのは、この「ぬい撮り」というものです。この旅館、お気に入りの「ぬいぐるみ」や「ドール」と宿泊できるのです。この可愛らしいお布団はぬいぐるみ専用のもので、無料で借りることができます。

宿のご主人にお願いすると、ぬいぐるみ用のお布団や枕がどっさり出てきて、どれでも自由に使っていいですよ、との事。お気に入りのぬいぐるみ達と一緒に寝ることができます。

お布団以外にも、ぬいぐるみ用の顔ハメという珍しいものまであります。この顔ハメのお獅子や、右側の半纏を着ているモデルの人は、宿のご主人との事。この顔ハメ自体も手作りだそうです。右側のぬいぐるみは、旅館「澤の屋」さんのマスコット「しした」くん。編集部も、編集部でマスコットにしている、ふなちゃんと撮影をしました。

暖かなお出迎え

旅館「澤の屋」さんへ着くと、先代のご主人が暖かなお出迎えをしてくださいます。まるで、お帰りなさい、というような、初めて来たのに懐かしい気持ちになります。

フロントの奥には、ダイニング兼ロビーがあり、朝食を頼んだ場合はこちらで頂けます。また、デーユースの場合、こちらでくつろいだり、お仕事をする事も可能。ダイニングには、電子レンジや、無料のコーヒーやお茶などが完備されています。

壁際には、大量の旅行パンフレットがあります。付近の散策や、日本の旅行?!に役立つ資料がいっぱい!なのですが、ほとんどが英語、、そう、こちらは外国人旅行者の為のもので、外国からのお客様がいかに多かったかが、うかがえます。早く、コロナが落ち着いて外国からたくさんの旅行者が訪れる日が来るといいなと、思います。

また、ロビーの片隅には、お土産コーナもあり。日本文化を感じる、浴衣や手ぬぐいなどがいっぱいあり、新鮮な発見も。

客室の様子

客室は、和室。畳の井草の香りが漂い、これこれという感じで、日帰りでも行ける距離の近場の旅なのに、旅の雰囲気が盛り上がります。今回泊まったのは、バス・トイレ付きの2名用のお部屋。広さは6畳+洗面+お風呂といった広さで、2人で泊まるには十分な広さ。TVやWi-Fi、金庫もついています。これで一泊1室12,100円。もちろん、浴衣やタオル歯ブラシなども完備。

嬉しい心遣いは、枕にそっと置かれた「折り鶴」。日本人にはお馴染みの「折り鶴」ですが、外国の方が訪れた際には、この心遣いに感動するのでは。

ちなみに、洗面台とお風呂(内風呂)は、こんな様子です。これでも十分素敵なお風呂。今回は、貸切風呂を使ったため、内風呂は使いませんでした。

こちらが、今回利用させていただいた、貸切風呂です。お風呂だけの利用(日中)の場合は、一人500円ですが、宿泊者は無料!小ぶりですが、ヒノキ風呂で、窓からは中庭が望め、ちょっとした温泉地気分です。お風呂は、このヒノキ風呂以外に、陶器風呂というのもあります。

こちらの宿は、夕食などはつきませんので、外食するか、持ち込みも大歓迎とのこと。編集部は、旅館へいく途中で、デパートのお惣菜や駅弁などを購入。そして、客室でのんびりと夕食を取りました。コロナ禍の今、こんな旅の楽しみもありだと思います。旅館には、共用ではありますが、大型の冷蔵庫も完備されていますので、買い置きした食材や、缶ビールなども冷やしておけます。

朝食と谷中散策

翌朝は、ダイニングで、朝食(440円)を頂きました。旅館で朝食をいただくというのが、また、旅行気分を盛り上げます。

今回は編集部プライベートでの宿泊。旅館の皆様には大変お世話になりました。色々お話もたくさんさせて頂き、帰りがけには、ご主人や奥様、先代のご主人や奥様と写真を撮らせていただきました。このような宿の方との触れ合いは、大型のホテルではなかなかないことです。

「澤の屋」さんにチェックインした際、下記のような近隣散策マップが頂けます。これがとても良くできていて、近隣の見どころが一枚でよくわかるようになっています。朝食後、谷中の散策へ出かけ、近隣の有名なカフェや、かき氷屋、そして昼食には、日本そばを頂きました。昼食をとったお蕎麦屋さんも、旅館「澤の屋」さんにご紹介頂いた店でした。かき揚げがサクサク、お蕎麦も絶品でとても美味しかったです。旅館のある谷中という場所柄、近隣には見どころがたくさんあり、1泊2日くらいでは、散策しきれないほどです。

こうして、編集部のちょっとした旅行は終了。東京谷中、旅館「澤の屋」さんの宿泊レポートはいかがでしたか。編集部にとっては近場のミニ旅行。コロナ禍もなかなか完全には落ち着かない昨今、気軽なミニ旅行で宿の方々と触れ合ってみてはいかがでしょうか。編集部おすすめの宿です。

旅館「澤の屋」の基本情報

住所 東京都台東区谷中2ー3ー11
電話 03-3822-2251 (午前7時〜午後11時)
FAX 03-3822-2252
Email  ryokan@sawanoya.com
    sawanoya@tctv.ne.jp
公式Twitter

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TOKYO RYOKAN Traditional Japanese Inn ueno RYOKAN SAWANOYA|旅館 澤の屋

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澤の屋旅館は、東京の中でも下町といわれ、古い町並が残る谷中にあります家族経営の旅館です。

旅館「澤の屋」

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